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このタグが付いた出来事や資料を、1件ずつ短く整理して記録していきます。

  • 都合の良いファクトしかチェックしない ――呆れたファクトチェックセンター
    「ファクトチェック」を名乗る日本ファクトチェックセンター(JFC)は、一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)が運営し、設立時からGoogle.orgとヤフー(現LINEヤフー)など大手プラットフォーム企業の多額の寄付によって支えられている。[1][2][3][4]
    JFC自身の公開資料によれば、2024年度の収入はGoogle.org、LINEヤフー、Metaなどからの助成金が主で、数千万円規模の資金が継続的に流れ込んでいることが明記されている。[1]
    こうした巨大IT企業と密接に結びついた構造は、「権力とプラットフォーマーの情報空間」を監視すべき立場と、「そのスポンサー」への遠慮のなさを両立できるのかという根本的な疑問を生んでいる。

    編集長には、元朝日新聞記者でBuzzFeed Japan創刊編集長を務めた古田大輔氏が座り、編集部のコアメンバーも大手メディア出身者が中心だ。[3][4]
    一方で、JFCの方針として「報道機関を原則ファクトチェックの対象外とする」と受け取られかねない説明がなされ、メディア自身の誤報や偏向には踏み込まない姿勢が強く批判されてきた。[4][5]
    実際、Wikipediaなどでも「メディアが発信した情報のファクトチェックを避けるのは、『メディアの書くことは正確だと前提しているのではないか』として反発を招いている」と指摘されている。[4]

    こうした運営体制の結果、「市民やネット発の情報」だけが執拗にチェックされ、「大手メディアや大企業に都合の悪い論点」はそもそも俎上に載らないというバイアスが生じる。
    開票手続きの実務や選挙制度の構造的問題、政府寄り報道の偏りといったテーマはほとんど対象にせず、切り取られた動画や極端なデマばかりを取り上げて「ほら、こんなに誤情報が多い」と勝ち誇る――それが、現在のファクトチェックセンターの実像ではないか。[2][6][1][4]

    本来のファクトチェックとは、スポンサーの意向や既存メディアのメンツから距離を置き、権力にも市民にも等距離で事実を追う営みであるはずだ。
    誰が資金を出し、誰が仕切り、何を「対象外」と決めているのか――その「背景ファクト」こそ、いま最もチェックされるべき対象になっている。

    情報源
    [1] JFCへの支援と会計 https://www.factcheckcenter.jp/jfc-funding/
    [2] JFCの体制や資金に関する報道について 運営委員会見解 https://www.factcheckcenter.jp/info/others/steering-committee-statement-240607/
    [3] 「日本ファクトチェックセンター」設立。Googleが150万ドル https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1443285.html
    [4] 日本ファクトチェックセンター - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC
    [5] よくあるご質問と回答 https://www.factcheckcenter.jp/faq/
    [6] ファクトチェック白書 https://fij.info/wp-content/uploads/2024/06/fcwpj2024.pdf
    出典:Perplexity
  • 不正選挙説を「陰謀論」と片づける前に ――公正な選挙を求めて
    今回の衆議院選挙後、テレビや新聞は「フェイクニュース」「偽情報」「デマ」という言葉で、ネット上の不正選挙情報を一括して処理する論調を強めています。[1][2][3][4]
    NHKは「SNSと選挙 氾濫するフェイクニュースの見分け方」(https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nradi/new20260130.html)や「衆議院選挙で拡散 見極めるポイントは? 生成AI偽動画 Q&A」(https://www.nhk.or.jp/shutoken/info/articles/310/033/29/)で、選挙関連の偽動画・偽情報への警戒を呼びかけ、「デマに惑わされないように」と強調しています。[2][1]

    毎日新聞も「衆院選2026 影響力増すSNS 信頼できる情報見極めを」(https://mainichi.jp/articles/20260125/ddm/005/070/084000c)で、SNS上の「偽情報」や「偏った見方」が有権者を誤らせるとし、報道機関やファクトチェックによる検証の重要性を訴えています。[3]
    読売新聞は社説「[衆院選2026]SNSと偽情報 AIの進化で危険性が増した」(https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20260205-GYT1T00936/)で、衆院選をめぐる「偽・誤情報の拡散が後を絶たない」とし、野党党首の偽動画などを例に「民主主義の基盤である選挙が損なわれる」と強い表現で警鐘を鳴らしています。[4]

    こうした大手メディアの論調は、悪質なデマや捏造動画への注意喚起としては重要ですが、その一方で、期日前投票の管理や開票手続きの透明性、票数超過が生じた事例など、「制度の側にある構造的な弱点」への疑問まで、同じ「デマ」や「陰謀論」の枠に押し込めてしまう危険もあります。[5][6][3][4]
    本来必要なのは、根拠のない断定を冷静に退けると同時に、制度をより公正で透明にするための具体的な改善策――開票作業の公開、投票・開票データの詳細な開示、トラブル時の丁寧な説明など――を議論することだと考えます。[7][8][5]

    「不正選挙だ」と断じるのも極端ですが、「すべてデマだ」と片づけることもまた極端です。
    一票一票が誠実に数えられ、そのプロセスが誰の目にも納得できるよう公開される選挙を求めることは、「陰謀論」ではなく、有権者としてごく当たり前の権利であり責任です。[8][9][7]

    情報源
    [1] SNSと選挙 氾濫するフェイクニュースの見分け方 https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nradi/new20260130.html
    [2] 衆議院選挙で拡散 見極めるポイントは? 生成AI偽動画 Q&A ... https://www.nhk.or.jp/shutoken/info/articles/310/033/29/
    [3] 衆院選2026 影響力増すSNS 信頼できる情報見極めを https://mainichi.jp/articles/20260125/ddm/005/070/084000c
    [4] [衆院選2026]SNSと偽情報 AIの進化で危険性が増した https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20260205-GYT1T00936/
    [5] 衆院選後に広がる不正選挙疑惑――開票票数超過問題と「台湾式 ... https://go2senkyo.com/seijika/163389/posts/1302470
    [6] 「期日前投票でなりすまし可能」 広がる懸念 超短期決戦が影響か https://mainichi.jp/articles/20260205/k00/00m/040/300000c
    [7] 公正・公平な選挙を守るために――改正公職選挙法と今後の課題 https://go2senkyo.com/seijika/186641/posts/1121798
    [8] [社説]選挙の自由と公正を守る柔軟な制度に https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK0363E0T00C25A3000000/
    出典:Perplexity
  • フジテレビ・産経「世論調査不正事件」が突きつけたもの ――架空データと選挙報道の信頼失墜
    何が起きた事件だったのか
    フジテレビ(FNN)と産経新聞は、長年合同の電話世論調査を実施し、内閣支持率や政党支持率を毎月のように報じてきました。

    ところが、2019年5月〜2020年5月に実施された計14回の合同世論調査で、委託先企業から再委託されたコールセンターの担当者が、実際には電話していないにもかかわらず「架空の回答」を入力していたことが発覚しました。

    1回あたり約1000件のサンプルのうち百数十件が不正で、14回分の合計は当初発表で約2500サンプル、その後の精査で1886サンプル(全サンプルの12.9%)とされています。

    両社はこの期間の調査結果に基づく番組・記事をすべて取り消し、視聴者・読者に謝罪し、一定期間世論調査を中止しました。

    不正の構図と動機
    不正は、フジテレビ・産経から委託を受けた調査会社が、契約に反して別会社に再委託し、その再委託先の現場責任者が行っていました。

    この担当者は、「電話オペレーターの確保が難しかった」「利益を上げるために架空データを入力した」と動機を説明していると報じられています。

    形式としては「外部業者の不正」という形ですが、BPO(放送倫理・番組向上機構)は、放送局側のチェック体制の甘さを「重大な倫理違反」と断じ、社内管理と検証プロセスの欠如を厳しく批判しました。

    公正な選挙と世論調査が持つ重み
    世論調査の内閣支持率や政党支持率は、

    選挙直前の「情勢報道」の根拠となり

    有権者の心理(勝ち馬に乗りたい/劣勢を挽回したい等)に影響し

    政党や候補者の戦略判断(どこに資源を注ぐか)にも強く関わります。

    その基礎データの一部が「電話していないのに埋められた数字」だったという事実は、

    選挙報道の前提となる「世論」の描き方

    メディアが自ら掲げる「世論調査の重要性」
    を根本から揺るがすものです。

    公正な選挙の観点から見ると、

    世論調査が誤った「空気」を作り出せば、投票行動そのものに影響する

    本来、権力を監視すべきメディアが、自らの調査の品質管理を怠れば、「権力+メディア」が一体となって誤った認識を社会に広げかねない

    という重大な危険があります。

    おわりに
    フジテレビ・産経新聞の合同世論調査不正事件は、「世論調査もまた、選挙の公正さを支える重要な“インフラ”である」という事実を思い出させる出来事でした。
    公正な選挙を求めるなら、投票箱や開票機だけでなく、「世論」を測る物差しそのものが、どのような仕組みとチェックの上に成り立っているのかを、私たち市民の側から問い続ける必要があります。
    出典:BPO: フジテレビ「架空データが含まれた 一連の世論調査報道」に関する意見 (元記事・資料を見る
  • 記者クラブと政権の癒着は「不正選挙」を見えなくするか
    日本の報道制度を語るとき、避けて通れないのが「記者クラブ」です。記者クラブは官庁や自治体などに常駐する大手メディアの記者で構成され、会見やブリーフィングへのアクセスを事実上独占してきました。
    その結果、本来は権力を監視すべきメディアが、取材の便宜と引き換えに政権との「持ちつ持たれつ」の関係に陥りやすいという批判があります。

    記者クラブが閉鎖的であるほど、そこで共有された「公式ストーリー」がニュースの基調になります。フリーランスやネットメディアが選挙の不正や不透明な開票手続きに疑問を投げかけても、それがクラブ外からの声であれば、主要メディアのニュースにはほとんど乗りません。
    こうして「権力側に都合の悪いテーマはそもそも大きく報じられない」という、事実上の“サイレント検閲”が働きやすくなります。

    報道の自由度ランキングで、日本は長年G7最下位レベルに低迷しており、その要因の一つとして記者クラブ制度が名指しされています。
    アクセス権が一部メディアに集中することで、選挙制度の欠陥や、開票をめぐる不信、選挙管理委員会への批判といったテーマが十分に掘り下げられず、有権者の「知る権利」が制約されるからです。

    さらに、政権や官庁からの広告・情報提供に依存する構造は、メディア側に「波風を立てない自己検閲」を促します。
    選挙をめぐる疑惑や統計の不自然さを深掘りすると、出入り禁止や情報締め付けのリスクがあるため、「触れない」「一度だけ触れて終わり」といった報道姿勢が習慣化しやすいのです。

    もちろん、記者クラブには情報の一元的提供や取材ルールの整理などの利点もあり、「一概に悪とは言えない」という反論も存在します。
    しかし、公正な選挙を求める立場から見れば、「選挙制度や開票プロセスの監視役」であるべきメディアが政権・官僚機構と心理的にも構造的にも近づき過ぎていないか、常に警戒する必要があります。

    不正選挙の有無そのものは、証拠に基づいて冷静に検証されるべき問題です。
    その前提として、少なくとも「疑惑を提起し、検証を求める声」を封じ込めない開かれた報道環境――記者クラブの開放、フリーや地方メディアの参加拡大、会見の全面公開配信など――を整えることが、公正な選挙の最低条件の一つだと言えるでしょう。
    出典:Japan In - depth: 記者クラブ制は言論統制 (元記事・資料を見る
  • 匿名アカウント「Dappi」が示した、隠れた世論操作の危うさ
    匿名アカウント「DAPPI」の問題は、日本のネット世論と政治がどこまで組織的に結びついているのか、という疑念を一気に可視化した事件だった。

    「偏向報道をするマスコミが嫌い」と名乗るこのX(旧Twitter)アカウントは、国会中継の動画を切り貼りして野党議員を嘲笑し、与党側を持ち上げる投稿を平日日中に大量投下し、最大で17万人超のフォロワーを抱えるまでに成長した。

    転機は、立憲民主党の小西洋之・杉尾秀哉両参院議員が、虚偽投稿による名誉毀損を理由に発信者情報開示を求めたことだ。

    開示の結果、DAPPIの発信元は都内のIT企業「ワンズクエスト」の法人契約回線に紐づいていることが判明し、「一人のネトウヨ」ではなく企業アカウントだったことが明るみに出る。

    同社は「従業員が私的にやった」と主張したが、東京地裁は2023年10月、投稿の一部について名誉毀損を認定し、会社と社長に計220万円の賠償と投稿削除を命じ、「会社業務として行われた可能性が高い」と判断した。

    さらに政治資金収支報告書などから、この会社が自民党都連などと取引関係にあった事実も報じられ、「政権党と主要取引先のIT企業が、匿名アカウントを使って野党攻撃を請け負っていたのではないか」という疑惑が強まった。

    社民党や共産党は「自民党によるネット世論操作だ」と批判し、自民党本部に対し関係の有無や資金の流れについて説明責任を果たすよう求めているが、現時点で党側が積極的に真相を明らかにしたとは言いがたい。

    DAPPI事件の本質は、「一般市民のふりをした匿名アカウント」が、実は法人の業務として、特定の政治勢力に有利な情報発信を組織的に続けていた可能性が高い、という点にある。

    誰が金を出し、誰の指示で、どの線までやっていたのか──。そこがなお霧の中にあるからこそ、この事件は、日本のネット空間における政治プロパガンダの“氷山の一角”ではないか、という不安を今も残し続けている。
    出典:東京新聞: 「Dappi」裁判、どんな経緯だった?匿名アカウントは何を投稿をしたのか (元記事・資料を見る
  • クラウドソーシングと「買われた世論」──クラウドワークス問題が示したもの
    2025年初頭、「クラウドワークス」という言葉がXのトレンドに上がった。きっかけは、クラウドソーシング大手・クラウドワークス上で「日本称賛系・中国批判系など海外の反応YouTube動画」を制作させる案件が見つかり、「露骨なヘイトと世論誘導ではないか」と批判が集中したことだった。

    募集文には「日本が大好きな方歓迎」と明記され、1本2000〜4000円程度で、特定方向の論調を持つ動画を量産することが求められていたと報じられている。

    その後の調査や取材で、同様の案件が政治・ジェンダー・選挙関連のテーマにまで広がっていたことが指摘された。2024年の選挙シーズンには、特定候補や政党に有利な動画・原稿を外注する事例も確認され、TBS「報道特集」で取り上げられたのを契機に国会で問題化する。

    村上総務相は「公選法上の買収罪に該当する恐れがある」と答弁し、石破首相も「カネで世論を動かすことは民主主義においてあってはならない」と明言している。


    圧力を受けて、2025年4月にはクラウドワークス、ランサーズ、ココナラの3社が「選挙運動・政治活動に関する仕事依頼の禁止」を公表した。

    クラウドワークスはガイドラインを改定し、「政治活動への依頼禁止」を明文化したが、依頼内容をぼかして外部連絡に誘導するなど、抜け道を懸念する声も根強い。

    この一連の「クラウドワークス問題」が示したのは、世論が低単価で外注されうる時代に、ネット上の「市民の声」をそのまま民意とみなすことの危うさだ。誰が金を出し、どんな意図でコンテンツを作らせているのか──。選挙や政治をめぐる情報を読むとき、私たちはその背後にある「発注者の影」を意識せざるを得ない段階に来ている。
    出典:長州新聞: 世論扇動の外部発注 (元記事・資料を見る